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2005年02月14日

Air - 限りなく近く、果てしなく遠い世界

噂の劇場版AIRを観て参りました。
一緒に観に行った原作未プレイの知人は面白かったと言っていた事をまず紹介しておきます。

キャラクター

国崎往人
人形劇で大儲けしていたので偽者と思われる。
性格は原作とはちょっと違う。家族が嫌いとか言ってたし。
ただ、全体的な雰囲気はそんなに違和感を感じず。
神尾観鈴
部分部分はそんなに違わない感じ。
ただし、全体的には全然違う。
名言「もっと好きになっても良いのだよ、もっと彼氏らしくしても良いのだよ。」
神尾晴子
この人は原作とほとんど違わないと感じました。
橘敬介
原作より出番が増えてよかったね
霧島聖
単なる医者でした。出番がほとんど無かったので特に何も無し。
そら
単なるカラス。普通に飛んでるし。
サブヒロイン二人組
TVアニメ版AIRの女生徒ABCより立場が低し
柳也(苗字何でしたっけ)
童話に出てくる王子のような、と言えば通じるでしょうか。原作準拠な部分は無しの完全オリジナル
裏葉(苗字……)
単なる世話役。これも完全オリジナル
神奈備命
翼人、という事以外共通点を数える方が難しい。これも完全オリジナル
八尾比丘尼
神奈に同じく。

キャラクター総括

Summer陣が完全にオリジナルになっていました。
Dreamはそこまで崩れているわけではありません。
観鈴以外

脚本

呪いに関して補足

脚本総括

Airの三部全体を90分にまとめる事はかなり無理があるので、重要なシーンを独自脚本で繋ぐこのやり方は一つの解ではあると思う。
が、Summerの部分があまりにもオリジナルすぎてちょっと辛かった。
これは文章だけで伝えるのが難しい点の一つですが、原因の一つに演出方法がある事は間違い無いかと。

演出

正直な話、少し辛かったです。
止め絵の多用、繰り返し表現、背後に大波が!などなど。
古い、あまりにも古いです。
他にも、嵐の中鬼の面を付けた人々が太鼓を叩いているシーンを凶兆を伝える用途で多用していたり。

絵と同じで、古い感じ。
いや、古いというよりも妙に演技がかっている。
TV版Airでいうところの白穂。
特に重要なシーンの晴子において顕著でした。

悪くは無し。
原作からの曲がほとんど無かったのが寂しかったですが。
それから、鳥の詩がここでもぶつ切りだった……気がする。
エンディングのFarwellsong→IF DREAMS CAME TRUEの繋ぎはちょっと微妙だったかもしれない。
が、悪くは無し。


で、観た感想ですが、平日の昼間なのに人の多いこと。
次回上映分に多くの人が並んでいたのも凄かった。
客層は色々でしたが、この前のイベントでこの界隈にもほんとに色んな人、
まともに見える人も見た感じそのままの人も居ることがよくわかったのでそれに関してはまあそんな物なんでしょうね。
一緒に行った知人はともかく私は原作を知っているので、「次の場面はどう変わっているんだろう」と、
ひぐらしの鳴く頃にをやっている時のような怖さで観ていました。
ネット上では悪評が多いですが、実際のところ大きく破綻している所は設定の根幹以外にはほとんど無く、
冒頭にも挙げた通り全体的にはまとまった話になっていてうまくまとめたとは思います。
ただ、演出がきついです。
凶兆の鬼面太鼓やら背景の大波やらは私にはかなり辛かった。
それからSummerが割と好きなので、それの料理され方がちょっと。
それはまあ、まともにSummerをやれば時間が全然足りないであろう事はわかりますが、
それならもう全然別物にして欲しかったな。
何しろ神奈も柳也も、絵も名前も同じなのに、全然違うのです。
しかし、全体を通して見ればこれはこれで楽しめた事も事実。
まだ観ていない人は、機会があれば観て損はありません。
ただし、「原作は原作、映画は映画」と割り切る事を忘れずに。

投稿者 miff : 2005年02月14日 19:14

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