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2005年02月04日

不老不死 - 最近の流行らしい

コメントアウトは脱線

不老
老いない。
古典的ですが、全身が癌細胞化するイメージ。

不死
死なない。
必ずしも「死ねない」である必要は無いと思う。

不老不死
おそらく、死なないにしても体が老いるんじゃつまらないなあといった願望から来た概念でしょう。
不死が嫌でも不老はいいなあって人は結構多いと思う。

人間
概念としての人間は非常に曖昧。
基本的に、ヒト目ヒト科ヒトの両親から産まれれば無条件に人間とされる。
が、不老不死になると人間では無くなるらしい。

問題は、概念、言葉の曖昧さ。
小学校の教科書などにも良く載っている話だとは思いますが、言葉と言葉の境界というのははっきりしていないわけです。
言葉というのは概念を他人と共有する為の道具でありますから、つまり人間は概念をはっきりとした形で保持していないのです。
とりあえず認知科学と言語学の本読んでください。私も講義でちょっとやっただけですが。

で、この曖昧さを意識せずに言葉を使うと今回のように輪郭がぼやけた話になるわけですね。
「人間の定義」と簡単に書きますが、そもそも定義とだけ書いてその内容を伝えなければ、
人によって違う上に、その人にとっても曖昧な概念を制限して共有した上で議論する事などできません。

さて、不老不死を考えると、人格、個人について考えなければなりません。
つまり、「一分前のあなたはあなたなんですか?」ということです。
常に新陳代謝は行われていますし、脳内の状況だけ見ても一分前と全く同じ状態の人間は存在しません。
ですから、常に変化する人間を連続する人格として定着させているのは、
ひとえに「私は私である」という情報と、「彼は彼である」という情報のセットであると私は考えます。
人間が他人との関係からしか自己を確認できないのはよく知られた事ですが、
そこから自分による自分への認識だけでは自分を自分たらしめる事はできません。
自分が連続的かどうかを他人が保証してくれる事で初めて自分が個人となるのです。

逆に、他人が自分を自分だと認識していても、自分が自分を自分だと認識していなければ、連続的な自分は存在しません。
よくある記憶喪失ネタですね。別にクローンでもいいですけど。

じゃ、人間は?
以下の二つと不老不死、人間と非人間の境界は?

どこが違うでしょうね?
義足を使用するのは、まだ一部だからOKですか?
じゃあ、下半身全部は?首から下全部は?
脳を含めた全身は?
どこからか人間ではなくなると言うのならば、その境界はどこなんでしょうか。

薬にしても同じです。
不老不死の薬といっても、断続的に服用し続ける事によって不老不死状態を保てる薬、という物も考えられます。
これを服用して生き延びる人間と抗生物質を服用して生き延びる人間の違いはなんですか?
その境界を定める事が可能ですか?

さらに、人間で無くなるとするならば、人間で無くなる事の何が問題なんでしょうか。
不老不死になると寂しさで発狂する、本当でしょうか。
人間の適応能力を舐めてはいけません。
仮に発狂したとして、それは孤独な状態への適応変化とは見れませんか?
正常と異常の境界などは所詮曖昧な概念の産物でしかないのですよ。

よって、私はこの議論に以下のシンプルな問題点を提起します

もちろん、上記は全て私個人の意見でありますが。
そして、よく書いているように私は非常に影響されやすい人間なので、
今まで読んできた本や聞いた話から拝借した話にすぎません。
が、それを再構成して私の言葉としたからには、責任を持ってこの文章を投下します。
酔った勢いでも、明日の、明後日の、素面の私が責任を取りましょう。

で、やっぱり不老不死だからって人間やめる事になるってのは短絡的すぎないかなーっと。
それにさー、やっぱり不死も不老もいいよ。
人間、多くのエネルギーを死なない事に費やしてるし、その枷が外れたらやっぱりねー。
まあ、それが人間やめる事になるとあくまで言うのならば私はそこまでして人間の枠に固執する事は無いと思いますけどね。
そもそも人間という枠自体が単なる幻想ってもんだ。

ああ、酔ってると文章に終わりが無い。そもそも何も構成考えないで書いてるだけだし。
しかし、アルコール度数5%のチューハイをコップに半分飲んだだけでいい具合にほろ酔い気分って便利な体質だなあ。
よく酒は強い方がいいって言う事があるけど、あれは絶対嘘だね。
大量にアルコールを摂取しないと酔えないって、そっちの方が絶対不幸だよ。
と、酒に強い家のおやじさんが言ってた。

投稿者 miff : 2005年02月04日 00:02

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