チラシの裏日記

　非常に個人的な話なんですが、私のゲームによるリアル破壊人生は中学生になり、
それまでゲームが絶対禁止だった事に対し、親に食いついて何とかゲームボーイを手に入れた時から始まりました。
最初に買ったゲームは当時非常に流行っていたポケットモンスター。
攻略本を何冊も買い、最強のポケモンを作ろうと無駄な努力を重ねていき、
学校での勉強がおろそかになりすぎ、一時は本気で進学が危うい事態になってしまいました。
が、一応高校には進学したかったので親に頼んで塾に入れてもらい、
何とかある程度のレベルの進学校に入学する事ができました。
しかし、普段の授業態度や定期試験での結果を重視する内申制度により公立へは行けず、学費の高い私立になってしまいました。

　次に、高校になってからは悪友に誘われてDiablo2に手を出しました。
その頃はまだISDNで、しかもネットジャンキーが居なかった我が家はテレホーダイにも入っていない状況。
そんな時にDiablo2を毎日何時間もやっていたわけですから物凄く電話代がかかりました。
ええ、もう何十万円も（汗
小さい頃から全く手を付けずに貯金してきたお年玉が全て吹っ飛びましたよ、ええ。
この時ほど自分の無計画性を恨んだことは以後もほとんどありませんでした。ほとんど、ですが。
しかし、この程度では終わりません。

　ついに願いが叶いADSLとなった我が家。
そして、某ゲームに感銘を受けてそれの二次創作を延々と読み続ける毎日。
ええ、本気でアホかと思うほど読んで読んで読みました。
恐らく公開されていた長編小説の8割は読んだと思います。
そのおかげで毎日朝方に寝る日々が続き、当然そんな睡眠時間では学校でまともに勉強をできるはずがありません。
その頃から、授業中に居眠りをする事が増えてきました。
そして、ついに半分以上の授業を眠り続けることに。
もはや高校には寝に行っているような物でした。
定期試験などの成績もうなぎ下り。
赤点の連続で追試を受けなかった学期は無かった程です。

　そしてその後RagnarokOnlineを始めましたが、既にそのような生活環境でしたので大した変化は訪れず、
相変わらず好きなことだけやって学校では寝る毎日。
しかし、そんな私でも中学の時と同じように進学に対する焦りという物はありました。
そこで、またしても親に頼み込んで親戚の大学院生の方に家庭教師に来てもらうことに。
その方の勉強に限らず精神面にまで踏み込んだ指導のおかげで今があると言っても過言ではありません。
しかし、頭では理解していても中々実行できないのが弱い人間と言う物。
あいかわらずＲＯにはまりこんで、しかもキャラのレベルを上げるわけでもなく何をするでもなく、
只々チャットで夜を更かして行く毎日。
そんなこんなで一瞬で過ぎていった高校2年間と半分。

　高校3年の夏休みが過ぎた頃、流石にこのままでは浪人してしまうと恐れをなし、
家庭教師の方の助力もあって勉強をしようという方向へ心が動きました。
そこでＲＯを一時休止したんですが、ＲＯをやめたからといって勉強に集中できるような人はそもそもそんな状況に陥りません。
結局だらだらと日々を過ごし、本腰を入れ始めたのは12月頃でした。
そこから一ヶ月であれやらこれやらを勉強し……たのはよかったんですが、
12月31日に気が緩んで再開。
以後今まで一度も休止する事無く続くＲＯプレイ暦が続いていきますがそれは後述するとしまして、
センター試験を奇跡的に7割付近で切り抜けた私は、しかし基礎力の圧倒的な不足によって数学に敗北しました。
具体的に書きますと、7回くらい受験した入試の内数学が受験科目に含まれていた物は全て落ちた、そういう事です。
一時は本気で人生をどうしようかと悩んだのですが、最後にやけっぱちで受けた某私立大学に何とか合格する事ができました。
ちなみに、科目は英語と国語、更にマーク試験でした。

　そんなこんなでほとんど実の無い高校生活を送っていたのになぜか大学に合格してしまった私は、
すっかり根拠の無い自信を持ってしまい、受験終了後からＲＯの廃プレイを始めます。
勿論睡眠時間は相も変わらず酷い状態。
入学式の前日ですら、そうでした。
そのような生活を送っておきながら大学が始まればまともな生活に戻った、などという事があるはずもなく、
高校の時と同じような状態が続きます。つまりは講義の殆どを寝て過ごす。
しかも、悪い事に大学は高校と違ってある程度の自由が効きます。
ですので、出席を取らない講義は例え出席していないと理解できない講義でもどんどんサボり、
出席を取る講義は出席確認を受けるとすぐ寝ているような毎日で数ヶ月が塗り潰されました。

　実はこの時期、アルバイトを始めていたんですが、詳しいことは省くとしてここでも悪癖が発動。
流れ作業の工場でのアルバイトでサボれるはずがないのですが、作業しながら寝ていました。
当然そんな事がまともにできるはずもなく、全然まともに仕事ができていませんでした。
が、どうも短期での雇用だった事もあり、更によっぽど酷い失敗で無い限り多少杜撰でも何とでもなるような部門だった事もあり、
結局最後までお咎めなし。
これは良かったのか悪かったのかわかりませんが……。

　閑話休題、つまりはそのような生活が延々と中学生の時から続いていたのですが、
前期の期末試験が終わった辺りで本当にこんな事をしていていいのだろうかと悩み始めました。
本当は受験勉強中もずっと考えていたんですが、受かってしまった嬉しさに思考を停止していたわけです。
そして、夏休み前半は廃人のような生活を送っていました。
引きこもりのように家から一歩も出ず、しかしＲＯの廃プレイをするわけでもなく、
何となく毎日を無駄に食い潰していきました。

　この時期の私は本当に死んでいたんですが、徐々に回復してきました。
よくわかりませんが、人間と言う物は割とタフにできているようです。
もしくは単に頭の中が幸せなだけなのかもしれませんが。
しかしまあ、色々と考えた結果、後期はもう一度、今度こそ本当に大学で勉強をしたいと考えるようになりました。
そこで、どうすれば大学にまともに通えるようになるか考えた結果、非常にシンプルな回答が得られました。
それは「早寝する事」、これに尽きます。
あまりに単純すぎてだからどうしたと思うような事ですが、これが非常に効きました。
おかげ様で現在、後期講義開始から二週間ほど経ちますが、まともに勉強できています。

　さて、殆ど自分史のような微妙な内容になってしまいましたが、ここで冒頭の話題に戻ります。
つまりあの日記を書かれた方は「自分がこんな状況になってしまったのはネットゲームのせいだ」と言っているわけですが、それは全く間違った見解だと思います。
そして、そのような言い訳で逃げている限り前進する事はできないのではないでしょうか。
彼は、ネットゲームは現実逃避でありそれを辞めることによって現実に戻ることが出来ると書いているわけです。
しかし、実際のところその考え自体が現実逃避である、と私は思うのです。
根拠は、つまり上に書いた「自分の不甲斐なさはネットゲームが原因である」と言う認識です。
違います、不甲斐ないのは自分でありネットゲームによる影響を受けた自分ではありません。
ネットゲームにはまったとしても、自分自身の目標をしっかりと持っている人なら、
はまりつつも節度を持ってプレイする事ができるでしょう。
しかし不甲斐ない、弱い人間は目の前に楽して結果を得ることができる遊びが目の前にあった場合、そちらに流れてしまいます。
ですが、何度も書きますがそれはネットゲームによる害では無く、元々そのような人間であるからそうなるのです。
そして、それは自分自身の行動の責任を他所に転嫁している限り治る事は無いでしょう。

　つまり、結局のところ言いたい事は一つだけで、
「他人のせいにするな、自分の行動の責任は常に自分にある」
ということでした。

補足）
本当に親には感謝しています。
つまりは、事ある毎にもう高校生も超えている子供を叱ってくれたり、
高校・大学と私立が続いて負担をかけているのに、それでも学費を払ってくれたりと。
もし、これがもう少し私の事を考えてくれていない親だったら……と思うと本当に恐ろしいです。

補足２）
しかし、この結論もその家庭教師の先生が教え込まれた事であり、
いつか自分の言葉で語る結論を出したいな、と思っています。

補足３）
この結論が自分で実行できているかと言うと、中々そう上手くは行きません。
自戒の意味を込めて書きました。

補足４）
つまりは件の日記を書いた方の精神状態がいつかの私に似ていたのでついついこんな長文を書いてしまったということです。

補足５）
書いている内に熱くなってしまい無駄に長くなってしまいましたが、推敲はしていません（ごめんなさいっ
眠たいです（・ω・｀

最後の補足）
何度でも書きますが、偉そうに書いていますけど、ほとんど自分に対して言っているような物です。
つまり、「自戒」。
まだ後期も始まったばかりですし、ここらで気を抜くとまたどん底へ……。
気を引き締めねば。